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王台くっつけ

もうすぐ、「わけだし」の季節なので、その準備をしています。
「わけだし」とはミツバチの群を増やす作業のことです。

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去年の様子
→2012.03.04「王椀とりつけ
→2012.04.09「移虫(いちゅう)
→2012.04.17「分け出し~ミツバチの増やし方~

よく知られたことですが、
1つのミツバチの群(1つの巣箱)の中には1匹の女王蜂とたくさんの働き蜂がいます。
言い方を変えると、1匹の女王蜂が1つの群(1つの巣箱)を作っています。

つまり、群を増やそうと思えば、
女王蜂を増やせばいいわけです。

どうやって増やすかというと。
女王蜂は巣の中でも特別な場所、「王台(おうだい)」に産まれます。
王台に産まれたハチはローヤルゼリーを与え育てられ、やがて女王になります。
なので、この王台を人工的につくって、巣の中にいれておくと、
ミツバチたちが女王に育ててくれるのです。

というわけで、その人工王台をつくっています。

写真手前左側にあるオレンジのものは、女王の部屋(王台)になる「王椀(おうわん)」
その右側の液体はぐらぐら沸いてるミツロウです。

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↓王椀はプラスチックの小さなコップ型。
コップの底に溶けたミツロウをちょこっとつけて、

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↓木の枠に置けば、ミツロウが固まってくっつきます。
完成。

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さて、このオレンジのコップ、
普通の巣房(あの六角形の部屋ね)とどう違うのでしょう。

まずは、大きさ、
普通の部屋より少し大きめ。

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そして重要なのは向き!
王台は、なんと下向きに作られるのです。

普通の部屋はご存じのとおり、地面と水平ですが、
王台は地面と垂直、部屋の出口が下向いてます。

下からのぞくとこんな感じ。↓

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去年も同じこと書いてますが、
下向いてて落ちないんかね?

ここに、一匹ずつ幼虫をいれて女王に育ててもらいます!
同じミツバチなのに、生まれた場所で育てられ方が違い、
女王になるか、働き蜂になるかが分かれるなんて。
人間みたい。
今日も働きながら考えるのでした。

小森養蜂場
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ハチミツみそ! NHKあさイチより

本日NHKあさイチで「ハチミツみそ」の話題がでてました!
過去の特集からもう一度!というテーマだったんですが。

ハチミツみそはレシピ本もたくさん出ている話題の万能調味料だそうで、
(知らなかった)
ハチミツと合わせることで味噌の角やしょっぱさがまろやかになるんだそうです。
このように味噌とか醤油とかにんにくとか強い食材と合わせるときは、
ハチミツの香りや風味はあまり関係なく、
むしろ強いほうがコクがアップしそうなので、
百花蜜や、ソバ百花などのお値打ちなものがお勧めです!
アカシアで作られても反対はいたしません
 ぼだいじゅで作られると個性が出るかもしれません
 レンゲを使うはもったいないので反対です。)

というわけで、NHKのホームページより作り方を拝借。
ハチミツみその作り方と、ハチミツみそを使った料理3種です。
ハチミツもみそも、お肉を柔らかくしたり、魚の匂いをとってくれるので
ダブルで効果が見込めるかも!

■基本のハチミツみそ■
【材料・作りやすい分量】
・みそ・・・1カップ
・ハチミツ・・・2分の1カップ

【作り方】
1.鍋に、みそとハチミツを入れ、なじむまでよく混ぜる。
2.その後、弱火にかけ、焦がさないようにゴムべらなどでよく混ぜる。
3.みそのふちがふつふつと沸騰してきたら、完成。
4.密閉容器などに入れ、冷蔵庫で保存する。
※ハチミツみそは、種類にもよりますが、冷蔵庫で1か月ほど保存できます。
※ここでは赤みそを使用しておりましたが、みその種類や分量については、お好みで、お試しください。


■ハチミツみそのギョーザ■
【材料・2人分】
・鶏ひき肉・・・200グラム
・ハチミツみそ・・・大さじ2
・にら・・・2分の1束
・おろししょうが・・・少々
・酒・・・大さじ2
・ギョーザの皮・・・20枚

【作り方】
1.ポリ袋に鶏ひき肉、ハチミツみそを入れ、袋の上から全体になじませるようにもみ込む。
2.ポリ袋の口をしっかり閉じ、冷蔵庫で一晩寝かせる。
※作ってすぐでも使えますが、一晩寝かせたほうが味はしみこみやすい。
3.ボウルに(2)の鶏ひき肉、みじん切りにしたにら、おろししょうがと酒を入れ、混ぜる。
4.ギョーザの皮の中央に(3)の肉だねをのせ、ひだを作りながら、口を閉じる。
5.フライパンに大さじ2分の1の油(分量外)を熱し、(4)のギョーザを並べ、水大さじ3から4を加えてフタをする。
6.水分がほとんどなくなったら、大さじ2分の1の油(分量外)を回しかけて、さらに焼き、ギョーザに焼き色をつける。


■ハチミツみそのカジキフライ■
【作り方】
1.ポリ袋にカジキとお好みの量のハチミツみそを入れ、全体になじませるようにもみ込む。
2.冷蔵庫で2日ほど漬ける。
3.(2)のハチミツみそを取り除いてから入れ、小麦粉、卵、パン粉の順に衣をつける。
4.180度に熱した油で揚げる。


■ハチミツみその鶏のささみソテー■
【作り方】
1.ポリ袋に鶏のささみとお好みの量のハチミツみそを入れて、全体になじませるようにもみ込む。
2.冷蔵庫で2日ほど漬ける。
3.(2)のハチミツみそを取り除いてから、フライパンにサラダ油を熱し、ソテーする。


自分で作ってみたら、また様子をアップいたします。

小森養蜂場

ビシャがきた

「そろそろビシャがきだしたな」

(ビシャの花が咲きだしたな)
と親方が言うと、
春が来たという感じです。

ミツバチを越冬させている三重県の方が早く咲きだして、
今は岐阜でも花盛りです。
「もうビシャが満開じゃー」

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「ビシャ」というのがどこの地方の言葉かちょっとわからないのですが、
「ヒサカキ」のことだそうで、土地によっていろいろな呼び方があるみたいです。

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枝に直接くっついたみたいに、
枝に沿って小さい花がいっぱい咲いています。

下からみるとこんな感じ。
小さい花ですが、中にはちゃんとめしべやおしべのようなものが。

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あまりいい匂いには分類されないようで、
LPガスと似たようなにおいで、
ビシャがたくさん咲いていると
ガス漏れの通報のでることもあるとかないとか。

いずれにしても、
小さくて色も地味なので、
気にして見ないとわからないですが、
ミツバチはどうして咲いているとわかるのか、
とてもよく訪れます。

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一度花の群の上にとまると、
小さな花の上をちょこちょこと歩きながら
ひとつずつの花にまめに顔を突っ込んでいます。

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↑ミツバチ意外にアブの仲間もきてました。

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コチラの株はやや赤みが。
日当たりのせい??

早春の良い花粉源となるビシャが咲きだすと、
餌やりももう終わり。

昨年初めて「ビシャ」とういう言葉をきいてもう一年、はやいなー
昨年の日記「ビシャの花 2012.03.14」

小森養蜂場

花粉団子づくり

今年も花粉団子を作ってます。

花粉団子についてはコチラをどうぞ
→「花粉代用パテづくり 2012.02.10

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今年も「こねたろう」でミツバチ用の餌と水を混ぜて、

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プラスチックのパックに適量いれて、

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サランラップで巻きます。

試行錯誤の結果、昨年からこの形に落ち着きました。

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花が咲きだしたので、
ミツバチの餌やりももう終わりでしょうか。

今日は寒くて、風も強く、朝は遠くから雪が飛んできてました。
三寒四温とはいえ、温度差ありすぎですね。
お体お大事に!
私は花粉でやられてます。

小森養蜂場

桜とボケ

暖かい日が増えてきました!

今日は岐阜県は雨なんですが、
先日晴れた日に写真をとりました!

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サクランボの木が花をつけています!

この日は気温も高くて、ミツバチもブンブン!
写真を撮りに近づくと、サクランボの木の何ともいい香り!

桜のハチミツはほんのり、桜の香りがして、
とっても素敵なんですが、
残念ながら小森養蜂場では全部ミツバチの餌にしてしまうので、
採蜜はいたしません。
早春の花々は冬を越したミツバチが、
これから採蜜シーズンを迎えるにあたって成長するための源です。

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↑花に近寄ってきました~
どの花にしようかな~

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↑この花だっ!

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せっせせっせと花を飛び回る姿はどれだけ見てても飽きません。

こちらはボケです。↓

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まあるい花の中、奥の方に入ってもぞもぞとしているのがかわいいです!

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↑花粉をいっぱい足にくっつけて↑

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↑そんな態勢で潜っていって、辛くないんでしょうか?

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↑もぞもぞとした後は、
花の奥からバックで這い出てきて、、

そのままバックで飛び立つかと思いきや、

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↑くるっ!と向きを変えて、
次の花を探しに行きました。

横向きの花なんか、
花にくっついている態勢から、
そのまま後ろにバックで飛ぶことも多いと思うんですが、

見ていたらボケの花ではみんなちゃんと花の入り口で
くるっとターンしてました。不思議。

花の中でもぞもぞしている姿、
動画も撮りましたので、どうぞ!

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閉じている花も無理矢理こじ開けようとします。

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三重にいるミツバチたちの引き上げの日も近いかもしれません。

小森養蜂場

蜜蜂乱舞

今日は本のお勧めです。

吉村昭の「蜜蜂乱舞」です。

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恥ずかしながら、
つい最近知った本です。
大学の恩師に教えられ、読みました。

鹿児島から北海道へ旅しながらハチミツをとる
転地養蜂一家のお話です。

すっごくおすすめです!

入念に取材をして書く人だ、
と聞きましたが、
それがよくわかりました。

養蜂家の暮らしぶりや、考え方、
ミツバチのこともよくわかると思います。
養蜂業界が覗き見できます!

30年くらい前の本ですが、今の養蜂事情と大きくはかわりません。
(もちろん技術面は進歩していますが)
外国産の安い蜜におされながらも、
少しずつ「国産」に目が向けられ、
ハチミツの値段がようやく少し上がってきたころのお話です。

養蜂やミツバチに興味のある方、
素敵なイメージ写真の載った「ミツバチの飼い方」みたいな本もいいですが、
養蜂業界を覗き見るこちらも読んでみてください。

ただ、残念ながら絶版…
でもでも、すごくおすすめなのです!!

図書館で借りるか、
アマゾンで中古が少し出ていました。
あと文庫じゃないんですが、
新潮文庫の「オンデマンドブックス」で
注文できるみたいです。

あらすじを、アマゾンからコピーします。

東京の大学を中退して行方知れずになっていた長男が、女を連れて戻ってきた。彼女とは、4日前に結婚したという。養蜂一筋に生きてきた伊八郎の心は、喜びと憤りで大きく揺れた。4月、春の訪れと共に、一家は花を追って、日本列島を北上するトラックの旅に出るが…。旅先で遭遇する事件や人間なるがゆえの葛藤を、雄大精妙な自然界の摂理を背景に追求した力編。

小森養蜂場

梅の花とミツバチ

梅の花が満開になりました!

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すごく暖かい日があるかと思えば
冬に戻ったような日もあり、
なかなか戸惑いますね。

ミツバチは今日も元気に働いています。

それでは梅の花に来ていたミツバチたちです!!

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下から!!

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↑↑ストローをがでてます!

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↑たくさん食べたら…

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↑ごちそうさまっ と去っていきます。

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↑やっぱり後姿はキュート!!


巣箱の方を見てみると


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白っぽい花粉を持って帰ってきますね~
梅の花粉かな??

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黄色い花粉持って帰ってきているコもいますねー!
どこに行ってきたのかなー?

ずっと見ていたくなります。

小森養蜂場